最悪の気分(二日酔い)で寝られるはずもなく、昼近くまでベ ッドで横になり、むかむかするので何か胃に入れようと近所の 食堂へ。
とはいえ食欲などあるはずもなく、奥の調理場まで行き、生卵 が見えたので、目玉焼き二つとごはんをなんとか流し込む。50 ペソ
一時から予約した英語学校へ。二時間だけ受けフィニッシュ。
先生とメアドを交換し、日本帰ってもがんばって勉強してくだ さいと。
二日間、数時間だけ一緒に過ごしただけだが別れはなぜかジー ンとする。
やはり体調がすぐれない。
今日は最後の夜なので回復のためホテルにもどり少し寝る。
外はもの凄いどしゃ降りであっという間に道路は川に。
夕方、体調回復、下のバーのロナとリサに最後のあいさつに行 こう。
二人とも暇なようでいました。
待機していたロナはちゃっかり私の横にすわり、「ユウチャ~ ン、アイミスユー!」と体型に似合わず甘え上手。
ただ、この前の約束、「翌日もバーファインしてね、待ってる よ!」といい、行かなかったことに関しては触れません。 さすがボス。
リサは目の前で踊っている。手を振っただけで、するっとステ ージをおり、クールな表情で横へ座ってくる。(まだ指名して ないじゃん!)
実は先日、マリセルと飲んでる途中、はらがへったので下の屋 台で焼き鳥を購入、待っている間、ふたりでビールを飲んでい る時、目の前でムスッとしていた(それもかわいいが^_^;)
ここまでくるとおれがドリンクを出さなければければならない のを彼女たちは知っている。
まあ、そのつもりでしたが。
ロナは「ユウチャーン、バーファイン、ミー!オッケー、シッ クスティーナイン!」と営業熱心。
明日帰るからこれから友達にあいさつにいくんだと伝える。
「オーッ、リーリィ?オッケィ、オンリジョリビー!」
「なんじゃそりゃ?飯だけかい!」
でもいたずら顔でムフフ、と笑っている。
あいかわらずいい性格してる。でもそんなロナがおれは大好き だ。
リサはじっと見つめ私のあごをなでなでして「あなたはハンサ ムね」と最後の最後までおだててくれる。(本気かも)^_^;
まあ、とりあえず帰る前にあいさつしたし、次回の再会も約束 したし、笑顔で「またくるよ!」
今夜はなにがなんでもLPにいかなければならない。
四月に明け方、チェックアウト寸前にバーファインした子、マ イに会うためだ。
その時は入店二日目で私が初めてお客さんで指名した時、まわ りから大歓声が沸いた。
彼女はまったくの素人でボディタッチすると身をくねらせ、手 を口にあてて恥ずかしがる、初々しい娘だった。
そして別れ際、あなたの事、ぜったいわすれない。と言ってく れた。
何人かとメールしているが、だいたいビジネスサイド、だろう と思うが、彼女だけはなんか違う。
他の子はだいたい、いつくる?さみしい、会いたい、という内 容だが、彼女はまめにいつもきまった時間に送ってくる、内容 も姉妹、生活、体調、天気のことなど。私の健康状態なども気 にしてくれる。
生活は厳しいだろうに、一日の給料分以上かかる国際電話もか けてきた。
六月末にいくよとはいったが、いつとははっきりいってない。
自身、ばっと店内に入った時、彼女が踊っていて、そこで目が 合い、再会というパターンを希望していたからだ。
歩いてLPへ到着。豹柄のセクシーなコスチュームの女の子が呼 び込みをしている。
!!!
なんとそこにいたのは彼女、マイだった。
前はすっぴん、髪をちょんと真ん中にしばったあかぬけない娘 だったのに、いまは髪も伸ばし、少し茶髪でメイクばっちりで 豹柄!
「アーッ、ユウ~ッ!」
約3ヶ月ぶりの再会です。彼女はひと目で私だとわかり抱きつ いてきました。
にこにこしながら店内へ案内される。
すっかり美人のプロとかわってしまった彼女に複雑な気持ちに もなったりして。。
でも当たり前のことです、これでいいんです!
彼女に前にくらべてずいぶんかわったね、と余計なこと言って しまった。
彼女はほんとに?どうかわった?あなたはきらい?と気にして いる。
そんなことないよ、前よりすごい美人になったしスタイルもよ くなった!というと、ほんと?うれしい!と笑顔に。
以前、電話で話した姉はどこにいる?と聞くとすぐ呼んでくれ る。「ハーイ、ユウ!クムスタ?」ウエイトレスをしている。
なりゆきを見ていた近くのウエイトレスもふくめ、みんなにド リンクをふるまい、カンパーイ!
途中、色白、ロングヘアのタイプの子がマイから見えない角度 に入った時、ぎょろっと見つめ、投げキッスしてくる。ん~!
また他からもあやしい視線を投げつけられる。う~ん!
マイは空気を察知したのか、「他の店ならいいけど、この店で 他の子、バーファインしたら私泣いちゃうからね」、と泣きま ねして見せた。
しばらく談笑しているとウエイトレスがバーファイン?と聞い てくる。もちろんだよ。
なりゆきを見ていたマネージャー(白人)がサンミゲルを私に ふるまってくれる。
向こう側から私に「グッド!」と親指を突き上げた。
着替えをすませたマイはかなりきわどいミニスカートだった。 (前回はジーンズにTシャツ)
腹がへったのでバンコクホテルの韓国料理を食べてからホテル へ。
彼女と姉に買ってきたシャンプーセットとチョコレートのおみ やげをわたす。
しばらく談笑しながらベッドへ。
明らかにほかの女の子の時とはちがう自分がいる。
再会を素直に喜ぶマイと、なぜか感情的な複雑な気持ちも入り 、煮えきらない自分を振り切って彼女を抱いた。
私は彼女の私生活に興味を持った。
部屋にあそびにいってもいい?と聞くとうれしそうに「いいよ !」といってくれた。
荷物はすでにまとめてあるので、レセプションにチェックアウ トをすませ、トライクで彼女のアパートへ。(汚い平屋)
びっくりしました。。
たたみ二畳くらいの部屋で、布団ひとつで姉と一緒にねている 。
少しの荷物とわずかなスペースにいくつかのぬいぐるみ。
テレビ、音楽、冷蔵庫、洗濯機などあるはずもなく、共同トイ レ、シャワーはなく、トイレの水道のみ。姉はタルで手洗いで 洗濯していた。
何か飲む?なんて気をつかってくれる。
大丈夫、なにもいらないよ。(気持ちだけで十分)
マイが姉におみやげのシャンプーもらったよ!とわたすとお礼 をいって手にもってうれしそうにしばらくながめていた。
マイはこのあと、病院で定期検査をうけ、(全員義務付けられ ている)そのあと、掃除、洗濯、仕事、と今日は寝る時間がな いという。
(なんということだ、日給は300円くらいだというのに。)
一見、華やかなゴーゴーダンサーの裏側を少しだけのぞいてし まった。
それでも彼女たちは苦労顔など表面には見せない。
もうすぐ夜が明ける。
さすがに眠くなり、せまい布団で一緒に少しだけ、うとうとし てしまう。
一瞬だけ彼女の寝顔を見ることができたが、やすらかな、やさ しい表情だった。
(クリスチャンの信仰心の厚い彼女たちにはきっと幸せがくる でしょう)
やばい、時間だ!行かなくては。
こみ上げてくる気持ちをおさえて、笑顔で「またくるよ、元気 でね!」
「ユウ、テイクケア、オルウェイズ。。」
トライクでダウへ。ファイブスターバスに乗り込む。
すべて終わりました。。
旅を振り返ると胸がいっぱいで目頭があつくなってしまいます 。いいことばかり書いてしまいましたが、自分の不注意からIポ ッド(買ったばかり)を盗まれたり、帰りの便が五時間遅れで 台北に一泊強いられたりといろいろありましたが、すべて経験 ということでしょう。
でもやっぱり今回も、「みんな、ありがとう」ですね!
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